3.白州の家研修センターへ

2.白州郷(はくしゅうごう)牧場

 キララの学校の生活で中心となる「農」に触れることは、一年を通してその営みをしている「白州郷牧場」によって支えられています。農場は、20年ほどまえに、開墾し、小屋をたて、鶏を飼うことから始まりました。今では、数千羽の鶏と数頭の牛を飼い、卵や肉を出荷しながら、動物たちの出す排泄物を肥料として畑に戻して野菜を育て、また野菜の残渣(ざんさ)は動物たちの餌にするというように、循環型の有機農業をしています。

  子どもたちは、鶏や牛、野菜を育て、収穫し、それらをいただく過程で、自分の体を動かして、様々な事を見たり、聴いたり、感じたりしながら、自分たちの命の糧となる「食」がどこから、どのようにやってくるのか、都会では切り離されてしまっている「食」と「命」のつながりを見出す場となっています。

 夏、一年で一番実の豊かな季節には、ナス、オクラ、ジャガイモ、とうもろこし、ピーマン、…同じ作物をたくさんの量つくるのではなく、いろいろな種類の野菜が植えられます。こどもたちが畑でかぶりついても問題なく、トマトやキュウリ、みな無農薬で育てられ、学校の期間中の食材になります。農薬を使わない田畑では、カエルやおたまじゃくし、ヘビ、モグラ…そこを住みかにしているいろんな生き物に出会うことが出来ます。